実際にやってみよう!行ってみよう!をお届けするコラム。地球に良いことやってみた!
これって環境に良いんじゃない?/最近話題のエコな場所って?/環境に配慮した新サービスってどうやって使うの? etc…
実際に行動して得た、生の情報をお届けします!
目次
寒い冬も終わりが近づき、だんだんと暖かい日も増えてきましたね!
日常で飲む飲み物もあったか〜いお茶やコーヒーではなく、冷たーいジュースや炭酸飲料を選ぶことが増えてきたのではないでしょうか?
そんな中考えたのが今回の企画!皆さんは最近流行りの「炭酸水メーカー」を使ったことはありますか?炭酸飲料が自宅で作りたい時に作れるなら、日頃買い物で購入していた ペットボトル飲料を買わなくて済むはず!さあ、やってみよう!
題して、
「自宅で炭酸飲料を作って、 ペットボトルごみ削減に挑戦してみたー!」
炭酸水メーカーって?
炭酸水メーカーは自宅で炭酸水を作れる家電。炭酸ガスのボンベを購入し、水に炭酸ガスを注入することで 簡単に炭酸水を作ることができます。家電と言いつつもガスの圧力で炭酸を注入できるものが多いので、 電気を使わない炭酸水メーカーもたくさんあり、消費電力を気にせずに使えるのも魅力です。また、環境配慮の取り組みとしてマイボトルを持参するのが一般化していますが、作った炭酸を持ち運べるようにしたマイボトルサイズ対応の炭酸水メーカーもあり、自宅だけでなく外出時も自家製炭酸を飲むことができるモデルが人気となっています。
炭酸飲料は環境に悪い?
炭酸水は水に炭酸、つまり 温室効果ガスとしても知られる二酸化炭素を溶かした飲料です。日本国内での炭酸飲料の生産量は、500 ml PETボトル換算で79億1520本になり、国民の人数で割ると一人当たり年間約62本の炭酸飲料を飲んでいることになるそうです。これは二酸化炭素が使われた飲み物が39億5760万リットル消費されているということですが、この消費量は 地球環境の悪化に影響するのでしょうか?
答えはノー!
実は、炭酸飲料の生産に使われる炭酸ガスは主に化学工場や製鉄所などの製造過程で発生する副産物。もともと大気中に放出されるはずだった炭酸ガスが分離・回収されて炭酸飲料の生産に利用されているので、炭酸飲料を飲んでも飲まなくても地球環境に悪影響はないそうです。
でも、ペットボトル削減はエコに繋がる!
炭酸飲料を飲むことが悪いことではないことがわかりましたが、商品として販売される際に炭酸飲料を入れるのに使われるペットボトルはどうでしょうか?今、地球では海洋プラスチックごみが深刻な環境問題となっています。海洋プラスチックごみを個数で比較した場合の内訳では、約50%がプラスチックボトル類、つまりはペットボトルなんだそうです。ペットボトルやそのキャップは、朽ちてマイクロプラスチックになり、人間の健康を脅かす可能性もあると言われています。地球の海を守るためにも、次の世代の安心安全な未来へと繋げるためにも、ペットボトルの使用をなるべく削減し、使った場合も必ずリサイクルの輪に戻してあげることが重要です。
炭酸飲料と環境問題の関わりまとめ
❑ 炭酸飲料のシュワシュワは二酸化炭素でできている
❑ 炭酸ガスは副産物のため、炭酸飲料を飲むことは悪いことではない
❑ ペットボトル飲料の消費を少なくすれば環境にやさしい!
消費した炭酸水の量をペットボトル換算してみた!
炭酸水メーカーを所持しているスタッフが計測!
昨年の夏から炭酸水メーカーを購入し、普段から自家製炭酸飲料を飲んでいるカンキョーダイナリースタッフ。炭酸の注入量も調節できる炭酸水メーカーを使って、今日もお風呂上がりの強炭酸ハイボールを楽しみにしています。今回の企画では、いつも通りの生活をおくり、夫婦二人で飲んだ炭酸水のボトル数を計測してみました!
1ヶ月で消費した炭酸水の量は…?
1ヶ月で消費した炭酸水の量は専用の800mlボトル10本、つまり夫婦で8リットルの炭酸飲料を作って飲んでいました。8リットルの炭酸水を500mlのペットボトル飲料で購入した場合、16本ものペットボトル消費量になります。
これを同じペースで1年間続けたとすると…
なんと年間で192本分のペットボトルを消費するという計算に!
ある研究論文によると、ペットボトル入りの国産のミネラルウォーター500mℓを自動販売機で購入して、利用後の空きボトルをリサイクルに出した場合は1本あたり239gのCO2が発生するとのこと。これを参考に計算すると、239g×192本=45,888g という結果に。つまり炭酸水メーカーを使い続けて年間で192本のペットボトルを削減することができれば約46kgものCO2を削減することもできる計算になるのです!すごいですね!
炭酸水を家で作るのと購入するのどっちが安い?
上に記載したのは、一般的に販売されている炭酸水メーカーに必要なガスボンベのランニングコストと、そのガスボンベで出来る相当量を元に価格を比較した表です。炭酸水メーカーのランニングコストだけを見ると都度500mlペットボトルを購入した場合にかかる金額との差は歴然。初期投資として炭酸水メーカー自体の金額が負担となりますが、炭酸水をよく飲む家庭ほどお得になる計算となりました!
これからまた暑い夏がやってきます!皆さんもぜひ、炭酸水メーカーでエコにお得に炭酸飲料を楽しんでみてはいかがでしょうか?
それでは、次回のやってみたもお楽しみに!
実際にやってみた感想
❑ 自家製炭酸水は好みの炭酸の量に調整できて手作り感がgood!アレンジも様々!
❑ 電気を使わないモデルなら環境への影響も気にならない!
❑ 炭酸水メーカー導入前と比べるとペットボトルごみが激減!排出二酸化炭素の削減にも貢献できる!
豆知識メモ|スタッフ使用の炭酸水メーカー紹介
ステンレス製の外観がインテリアとして◎
aarke Carbonator 3 (アールケ カーボネーター3)
カンキョーダイナリースタッフのこだわりとして、できるだけプラスチック製品を購入したくない!という思いからたどり着いたのがこの「aarke Carbonator 3 (アールケ カーボネーター3)」。炭酸水メーカーの中では比較的高価な価格設定ではあるものの、インテリア性が抜群に良く、自宅の一角をバーのような雰囲気にしてくれる製品です。動力源はシンプルにガスボンベの圧力だけ。製品のレバーを下に下げるだけで水に炭酸ガスを注入することができます。
公式販売サイト|aarke Carbonator 3 (アールケ カーボネーター3)
【参考】
HATCH|炭酸飲料は環境や健康に悪い? 課題を確認しエコにドリンクを楽しもう
エコだね!いばらき|海のプラスチックごみはどこからくるの?
Agriknowledge|消費者のためのライフサイクル評価による飲料水利用のシナリオ分析